ニフティ温泉のWEBサイト開発についての紹介
こんにちは。システム開発部のsonohaです。ニフティ温泉のWEBサイトの開発全般を担当しています。
ニフティライフスタイルでは、エンジニアがさまざまな技術スタックや手法を活用しながら日々の開発に取り組んでいます。
このテックブログでも、その取り組みを随時ご紹介していきたいと考えています。当社の開発スタイルや技術に興味を持っていただけると嬉しいです!
今回は「ニフティ温泉」のWEBサイト開発についてご紹介いたします!
目次
ニフティ温泉について
ニフティ温泉は、約2.2万件の温浴施設をまとめて検索できる温泉・スパ・サウナ情報の専門サイトです。
日帰り温泉やスーパー銭湯、温泉宿など、全国の温浴施設情報を掲載しています。
エリアや特徴から温浴施設を絞り込める検索機能をはじめ、様々な観点で人気の温浴施設をご紹介する、温浴ファン必見の年に1度のランキング「年間ランキング」、取材レポートや温浴にまつわる豆知識を発信する「ニフティ温泉ニュース」など、多彩なコンテンツを展開しています。
また、事前決済ができる「電子チケット」や「ぬくぬく〜ぽん」などのお得なサービスもご用意しており、温浴施設をより便利に、楽しくご利用いただけるようサポートしています。
ニフティ温泉についてはこちらの記事もご参照ください。
【採用情報掲載中!】『ニフティ温泉』ってどんなサービス?
技術スタック
- 開発言語・フレームワーク:Java / Spring Boot / Thymeleaf / JSP / jQuery / Ruby
- インフラ・ミドルウェア:AWS (EC2やECSなど) / Apache
- CI/CD環境:GitHub Actions / AWS CodePipeline
- IaC: AWS CloudFormation
- 監視ツール:Amazon CloudWatch / Zabbix / Sentry
- データ分析:Treasure Data / Google Analytics (GA4) / Redash / Amazon Athena / Clarity
- ツール:Swagger / Schema Spy / Playwright / Figma / Google App Script
- プロジェクト管理:GitHub Projects / Jira / Confluence
システム構成
ニフティ温泉の開発チームでは大きく2つのシステムを管理しています。
- Java Spring Bootで構築された、決済管理基盤システム
- Javaの独自フレームワークで構築された、コンテンツ管理システム
これらと、開発部の別チームである「共通基盤チーム」が管理している会員基盤システムとが互いに連携して、ニフティ温泉の様々な機能を実現しています。
各システムには次のような機能が含まれています。
- 決済管理基盤システム
- 一般ユーザーに決済機能を提供するためのAPI
- 温浴施設ユーザー向けの管理画面
- 外部の決済代行サービスとの連携機能 など
- コンテンツ管理システム
- 温浴施設や温泉地といったマスタ情報の管理機能
- 記事コンテンツの管理機能
- キャンペーンやバナーの管理機能
- 一般ユーザー向けのメール配信機能
- 外部サービス連携用のフィード生成機能 など
決済管理基盤は比較的新しいシステムですが、CI環境など一部に整備途中の部分もあるので、日々、継続的に改善を図っています。
一方、コンテンツ管理システムはレガシーな技術で構築されており、性能・可用性・運用面などに改善余地があります。そのため、機能を段階的に決済管理基盤側へ移行していく計画を進めています。
ニフティ温泉開発チームの働き方
開発手法
ニフティ温泉では、スクラムをベースにアレンジを加えたアジャイル開発を行っています。
協力会社のメンバーとも連携しながら、少数精鋭(5名前後)のチームですべての領域をフルスタックに開発しており、プロジェクトの状況やメンバーのスキルセットに応じて、開発手法も柔軟にアレンジしています。
具体的なプロジェクト管理や取り組みについては、過去の記事で詳しく紹介していますので、ご参照ください。
開発スタンス
ニフティ温泉は、人々の心身のリフレッシュや健康をサポートする、ウェルネス志向のサービスです。
だからこそ、使い心地のよさなど、ユーザーの気持ちに寄り添ったプロダクト開発が求められます。
開発チームでも、「自分が使う立場だったらどう感じるか」という視点で提案できるスタンスのメンバーが活躍しています。
具体的には、開発メンバーも事業の企画段階から携わり、「どんな人にどういった価値を届けたいのか」「それをどのような形で実現するのがベストなのか」といった点を、企画メンバーと一緒に考えながら要件定義を行っていきます。
そのため、納得感と責任感を持ちながら、価値提供の第一線で開発に取り組むエンジニアとして、サービスに関わることができます。
また、開発視点ならではの提案も歓迎されます。
例えば、
「この機能は別の機能と合わせて作った方が、開発工数や運用のしやすさの観点からもベターと思われます」
「Aという方法以外にBやCという選択肢もあり、数年後まで見据えるとCがおすすめです」
「ここはスコープから外すことで、これだけ早く価値検証を開始できます」
など、システム構成や実装方法がわかる開発メンバーだからこその提案ができ、実際にその提案が企画や施策の内容を動かすこともあります。
1日のスケジュールの例
在宅勤務と出社勤務では、1日のスケジュールが大きく異なります。
※あくまで一例のため、最新の情報はカジュアル面談等でご確認ください。
在宅勤務の場合
時刻 | やること | 補足 |
---|---|---|
9:30〜 | タスク整理 朝会 | 毎日朝会でメンバーのタスク状況を全員で確認 |
10:30〜 | 開発作業 | 在宅のときは比較的黙々作業が多い |
11:30〜 | 昼休憩 | 休憩のタイミングはずらすことができる |
13:00〜 | 相談会 | 実装や設計の不明点をみんなで相談 |
14:00〜 | 開発作業 | 詰まったら適宜相談 |
16:00〜 | 改善タイム | CI/CD構築やドキュメント整理など |
出社勤務の場合
時刻 | やること | 補足 |
---|---|---|
10:00〜 | フレックス出社 朝会 | |
10:30〜 | 開発チーム会 | 開発部長やスペシャリストを含めたミーティング |
12:00〜 | 昼休憩 | |
13:00〜 | 相談会 | |
14:00〜 | 企画メンバーと会議 | 適宜企画メンバーと壁打ちや要件確認 |
15:00〜 | プロダクトレビュー会 | 企画・営業・その他ステークホルダーを集め、最近の開発成果物を披露 |
16:00〜 | 開発作業 | |
18:00〜 | 社内外の勉強会 |
ニフティ温泉WEB開発チームで取り組んでいること
リモートでのコミュニケーション活性化
ニフティ温泉開発チームでは、リモートワークでも密にコミュニケーションするための工夫として、「常に通話を繋いでおく」という取り組みを行っています。
自社および協力会社の開発メンバーも含め、Google MeetでカメラとマイクをOFFにした状態で集まり、会話が必要なときにマイクをONにして、適宜会話や相談を行います。
オフィスで隣の席に座っているような感覚で、気軽に声をかけあえる雰囲気を目指しています。
また、ニフティ温泉開発チームだけでなく、開発部全体として、Slackの運用に関する共通認識があります。
きっちりと決まっているルールがあるわけではありませんが、以下のような使い方を意識することで、組織全体のコミュニケーションがスムーズになるような力学が働いています。
- 極力DMを使わない
- 狙い:オープンな場でコミュニケーションすることで、情報共有がスムーズになり、同じことを何度も伝える“伝書鳩”のような状態を防ぐ
- まずはリアクションを付ける
- 狙い:すぐに返信できなくても、目を通していることや対応の目処を知らせる
- メンションされた人以外も返信OK
- 狙い:知見がある人が積極的にフォローに入ることで、知識の共有が進み、情報の属人化を防ぐ

プロダクトレビュー会
ニフティ温泉では、定期的に「プロダクトレビュー会」を行なっています。
ステークホルダー(事業やサービスに関わるあらゆる関係者)に対して、開発チームが成果物を紹介・解説し、幅広くフィードバックをもらうことで、今後の開発に活かしていくという会議です。
スクラムにおける「スプリントレビュー」と同じものです(開発手法の記事でも少し触れています)。
参加者はニフティ温泉サービスに関わるほぼすべての担当者です。
プロダクトに対するフィードバックをそれぞれの立場から出してもらいます。
- 開発メンバー、開発部長
- プロダクト企画メンバー
- キャンペーン・コンテンツ企画メンバー
- 営業・カスタマーサクセスメンバー など
例えば、
キャンペーン担当者からは「直近で予定しているキャンペーンの告知バナーを、今回追加されたページのここに掲載すると効果が出そう」、
カスタマーサクセスのメンバーからは「温浴施設様から以前にこのような問い合わせをいただいたので、ここの言い回しを変えた方が問い合わせが減りそう」
といった、現場ならではのフィードバックをもらうことができます。
挙がった意見はプロダクト企画担当者と相談し、次回以降の開発に活かしていきます。
実際に動くプロダクトを見たからこそ得られるインサイトもあるので、開発者としても多くの気づきがある会となります。
自動化推進
こちらも別の記事で触れていますが、現在ニフティ温泉では、以下のような定常作業や運用作業の自動化を推進しています。
- KPI自動集計・通知
- KPIに関わるデータをデータウェアハウスに自動連携するETLを組み、重要な指標はSlackへ通知するようにしています。
- ドキュメント自動生成
- データベースのER図やAPIドキュメントをソースコードから自動生成する仕組みを構築しています。
- 参考:大変なドキュメント作りを自動化しよう!GitHub ActionsによるCI/CD入門
- ヘルスチェック自動化
- ZabbixやSentryを用いて、クラウドリソースやアプリケーションの正常性の監視を行っています。
- テスト自動化
- PlaywightやJUnitを用いて、E2Eテストやユニットテストをはじめとしたテストの自動化を進めています。

ただし、あらゆる施策と並行して進めているため、ペースはかなり牛歩気味。
一緒に自動化を進めてくれる仲間を募集中です。
さいごに
今回はニフティ温泉のWEBサイト開発に関する技術スタックや取り組みをご紹介しました。
ニフティライフスタイルでは、ニフティ温泉のWEBサイト開発エンジニアをはじめ、さまざまな職種の採用も積極的に行なっております!
ご興味のある方はカジュアル面談も可能ですので、ぜひお気軽に採用ページよりご連絡ください!
掲載内容は、記事執筆時点の情報をもとにしています。