try! Swift Tokyo 2024 に参加してきました!
こんにちは!ニフティライフスタイルでモバイルアプリの開発をしているsaikeiです!
2024/3/22(金) ~ 24(日) にベルサール渋谷ファーストで開催された「try! Swift Tokyo 2024」に初めて参加しました!
ニフティライフスタイルでは勉強会への参加を後押しする仕組みがあり、今回も参加費の全額補助&業務時間としての参加となりました。
今回は、参加した感想や一部セッションについてご紹介させていただきます。
目次
「try! Swift」 について
try! Swiftは2016年に東京で始まったSwiftの国際カンファレンスです。
よくある質問 – try! Swift Tokyo
東京の他、ニューヨーク、ベンガルール、サンノゼでも開催実績があり、2018年にはAppleのSwiftNIOチームが世界に先駆けてSwiftNIOを発表したり、2019年にはWWDCでSwiftのコミュニティとして紹介されたことがあります。
ということで「try! Swift」は国際カンファレンスのため、海外から参加されている方もとても多く見受けられました。
また、属性の近いカンファレンスである iOSDC Japan はiOSなどのアプリ開発が主でしたが、こちらはSwiftという言語に関してのセッションが多かったです。
セッションについて
iOSDC Japan や DroidKaigi は複数トラック制で同時に別のセッションが実施される形のため「どのセッションに現地で参加するか」を考える必要がありましたが、try! Swiftでは大会場での1トラックのみという形式でした。(タイムテーブル)
国際カンファレンスという性質上「英語でのセッション」が過半数でしたが、全セッション同時通訳が提供されていたため専用のレシーバーを通して日本語でも聞く事ができました。
(逆に日本語でのセッションは英語への同時通訳が行われていました)
普段利用しているライブラリやアプリの開発者の方が実際にお話している姿を見られる・聞けるのも国際カンファレンスの醍醐味ですね!
私は全てのセッションに参加させていただきましたが、今回はその中でも3つのセッションについてご紹介させていただきます。
良いアプリケーションをデザインするための感覚の持ち方
usagimaruさん による「UIをデザインする際」の考え方のセッションです。
資料:https://speakerdeck.com/usagimaru/cultivating-a-sense-for-designing-great-applications
90年代のAppleのUIへの考え方をおさらいし、現在のAppleのUI・Motionから「iOSらしさ」について振り返るパートでは、感覚では分かっているつもりでしたが実際に「標準からズラしたもの」を見る事で改めてその違いを実感することができました。
また「文化・らしさは尊重し意識して継承しないと途絶えてしまう」という所にハッさせられ、iOSアプリはAppleの提供する標準のUIや動きが正義だと思っていましたが、必ずしもそうではないという事に気づかされました。
例にも上がっていましたが、縦書きは日本を含めた一部地域でしか使用されないのでOSレベルでのサポートも弱く対応することが大変な場合もありますが、エンジニアとして「文化・らしさを継承する事」を意識していきたいと思いました。
マクロをテストする
TCA(The Composable Architecture)でお馴染みの Point-Free のお二人による Swift Macros のテストに関するセッションです。
資料: https://github.com/mbrandonw/presentations/blob/master/2024-03-22-macros/presentation.pdf
マクロを自作したことは無かったのでもちろんテストを書いた経験もありませんでしたが、マクロのテストの方法や「そんなことができるんだ!」といった方法が紹介されており知らないこと尽くしでとても面白かったです。
テスト比較用の正解のコードを得るために1度テストを失敗させコピペで持ってくるのは皆さん共通なんだなというのが分かったのも面白かったです(笑)
コード署名を楽しく乗り切る方法
joshdholtzさん による、アプリをリリースするために避けては通れない「コード署名」に関するセッションです。
コード署名は感覚で使っていることが多く過去に何度もつまずいている所だったので、セッションの冒頭の「コード署名でつまずいたことある人手を挙げてください🙋」で多くの人が手を挙げているのをみて安心しました(笑)
コード署名を要素ごとに「4つのピース」に分け、パズルとして捉えるという説明が分かりやすく今後の開発に生かせそうでした。
オフラインコンテンツについて
オフラインの魅力の一つでもあるノベルティですが、入場時に「Tシャツ、あづま袋、型安全お守り」などの公式ノベルティと、スポンサー各社のノベルティ一式が入ったキットをいただきました!
さらにスポンサーブースを回る事で抽選にも参加する事ができる様になっており、私は(公式キャラクターの)Rikoちゃんステッカーとピンバッジをいただく事ができました!
スポンサーブースも今回は17社が展開しており、パネル形式でアンケートをとったり、エンジニアの面白エピソードを募集したり、クイズやコードレビューなど各社様々なコンテンツで楽しませていただきました!
さいごに
今回で国内のモバイルアプリ関連の3大カンファレンス「iOSDC Japan」「DroidKaigi」「try! Swift」を一通り現地参加するという夢がやっと叶いました!
カンファレンスは三者三様でそれぞれの良いところがあるので、今後もスケジュールの許す限りそれぞれのカンファレンスに参加したいと思います。
他のカンファレンス同様、内容の難易度が高く理解しきれなかったセッションもありましたが「完全に何もわからない!」という訳ではなく、セッションを聞いているだけでも楽しく、今後のモチベーションにも繋がる良い機会になりました。
3日目にはワークショップもあったのですが今回はスケジュールが合わずに参加できなかったので、次回こそは参加できたらなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
掲載内容は、記事執筆時点の情報をもとにしています。