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【エンジニアリングマネージャーインタビュー】「こうあるべき」がないから面白い。技術力でプロダクトと組織を動かすエンジニアリングマネージャーという選択肢

エンジニアとして技術を深めてきた先に、どのようなキャリアがあるのか。マネジメントへ進めば、開発や技術的な意思決定から離れてしまうのではないか。そうした不安を抱く方もいるのではないでしょうか。

ニフティライフスタイルでエンジニアリングマネージャー(以下、EM)を務めるT.Hさんは、システム全体の設計を担うアーキテクトのスペシャリスト職を経て、マネジメントに挑戦しました。現在も開発の現場に関わりながら、技術的な知見を事業の意思決定やチームづくりに生かしています。

EMに就任して半年。新しい役割で向き合う葛藤と、これからつくりたい開発組織について伺いました。

プロフィール

T.H:新卒でニフティ株式会社へ入社し、スマートフォン向けアプリ開発に従事。その後、バックエンドなどへ担当領域を広げ、ニフティライフスタイルへの転籍を経て、システム全体の設計を担うアーキテクトのスペシャリスト職として従事。現在はEMとして、開発チームのマネジメントと現場業務の双方に携わっている。(※組織体制は2026年9月取材時点。)

エンジニアとしての領域を広げEMへ。現場とマネジメントを横断する現在の役割

—— まず、エンジニアを目指されたきっかけから教えていただけますか。

T.H:大学生の頃からスマホアプリに興味があり、個人で時間割アプリなどを開発していました。そのなかで「自分で作ったものが動く楽しさ」を知ったことが、エンジニアを目指すきっかけでした。

そのため、就職活動でもアプリ開発に関わる仕事を探していたんです。その結果、ご縁があってニフティへ入社し、希望していたアプリエンジニアという領域からキャリアをスタートすることができました。

—— これまでの経歴について教えていただけますか。

T.H:入社当初は『ニフティ不動産』をはじめ、複数のアプリ開発を担当していました。その後、子会社化に伴い現在のニフティライフスタイルへ転籍し、バックエンドなどへ領域を広げていきました。アーキテクトというスペシャリスト職を務めたのち、現在はEMを務めています。

—— 現在の具体的な業務内容とチーム体制について教えてください。

T.H:現在は『ニフティ温泉』と『会員ビジネス』という2つの領域の開発チームを率いるEMを務めています。

ニフティ温泉の開発チームは、社員とパートナー合わせて10名程度のチームです。ニフティ温泉のWebサイトやアプリの機能開発・運用を手掛けており、最近はWebサイトのリプレイスにも取り組んでいます。

会員ビジネス開発チームは、社員とパートナー合わせて4名ほど。ライフスタイルMEMBERSの機能を提供する会員基盤および付帯する会員向けサービスの開発・運用を担っています。私は、プレイングマネージャーとして、マネジメント業務に加え一部実装などの現場業務も兼任しています。

現場の知見をマネジメントに生かすチーム連携

—— 現在、マネジメントと開発業務の割合はどのようになっていますか?

T.H:マネジメントが約5割、実際に手を動かす現場の開発業務が約5割というバランスです。

将来的には、実装などの業務はAIなども活用しながら効率化を図り、マネジメントの比率を7〜8割まで高めたいと考えています。そうすることで、メンバー一人ひとりと向き合う時間を増やし、組織全体の運営に注力できる体制を目指しています。

—— スペシャリストとしての知見は、EMの業務にどのように生きていますか?

T.H:アーキテクトとして培ったシステム全体を見通す設計経験は、事業・ビジネスモデルを踏まえ、施策の優先順位や実現方法を検討する場面で生きていると感じます。

PM・プロダクト企画などのメンバーから上がってきた施策に対し、保守性を高める設計や工数削減の代替案をアドバイスしたり、開発時のボトルネックを察知して先回り調整したりと、現場の感覚を生かしたフォローができる点は、スペシャリスト出身ならではの強みです。

例えば、担当プロダクトのシステムリプレイスでは、機能追加ではないため、事業数値へ直結しづらく優先度が上がりづらい課題がありました。

そこで、ビジネスサイドに対して潜む運用リスクを技術的な観点から説明し、工数を最小限に抑える方法を具体的に提示しました。その結果、優先度の低かったリプレイスも、現在は着実に進めることができています。

—— EMになってから、特にやりがいを感じたエピソードはありますか?

T.H:サブスクリプションサービス『おふろパス』の開発プロジェクトですね。私は開発の途中からEMとして着任し、最後まで伴走した思い入れのあるプロジェクトです。

開発当初は会員ビジネスチーム主体で進めていた施策でしたが、細かい仕様の決定が遅れ、当初のリリース予定から遅延するリスクが出てきました。そこで、兼任している温泉開発チームへ一部実装を割り振るなど、2チーム間でタスクの分担を行いました。

そうした動きに合わせて、メンバーが主体的に状況をキャッチアップして動いてくれたことも、頼もしかったですね。チームの垣根を超えて助け合い、無事にリリースを迎えられた瞬間には強い達成感がありました。それと同時に、EMとして全体を俯瞰しながらチームを動かせたこと自体が、自分にとって大きな手応えとなっています。

EMとしての葛藤と、模索する自分なりのマネージャー像

—— スペシャリストからEMへの転向を決意された理由は何だったのでしょうか。

T.H:一番の理由は、役割を変えることで視野を広げられると考えたからです。これまでとは異なる視点から、事業貢献やエンジニア組織の活性化に取り組めるのではないかと考えました。

また私個人のキャリアにもプラスになると考えたのも理由のひとつです。将来的にスペシャリストの道に戻る可能性もありますが、組織や人のマネジメントを経験しておくことは自分にとって間違いなく意味があると捉えています。

—— 実際にEMに就任してみて、変化はありましたか?

T.H:評価者としてメンバーの目標や成果に触れる機会が増えたことで、個人の成長やプロダクト全体の価値提供へと意識が広がり、少しずつ視野が広くなっている実感はあります。

ただ正直なところ、就任して半年ほど経った現在も手探りの状態ですね。これまでのスペシャリストから一転して人をマネジメントする立場になったので、仕事を誰かに任せる難しさを感じています。自分の頭の中にあるイメージをうまく言語化して伝えるのが難しく、任せきれていない歯がゆさもあります。

—— そうした葛藤のなかで、メンバーと接する際に意識していることはありますか?

T.H:現場においては、細かく指示を出しすぎず、メンバーが自発的に進めている方向性を尊重して見守る姿勢を意識しています。

また、1on1などを通してメンバーが抱える課題に向き合うようにしていますが、すぐに結論が出ないテーマもたくさんあります。そうした悩みに対しても、焦らず一緒に考えて寄り添うアプローチを模索しているところです。

—— 一人だと悩む場面も多いかと思いますが、周囲からのサポートはあるのでしょうか?

T.H:手探りで進める中でも一人で抱え込まずにいられるのは、上長との週1回の1on1があるからですね。日常の悩みやチームの動向を共有しながら、マネージャーとしての振る舞いやメンバーとの関わり方についてアドバイスをもらい、自分なりのマネージャー像を形作っている最中です。

“型がない”から面白い。個性を尊重するニフティライフスタイルの働く環境

—— ニフティライフスタイルにおけるマネジメント環境の魅力について教えてください。

T.H:決まったマネジメントの型や「こうあるべき」といった固定観念がないからこそ、自分で試行錯誤しながら組織づくりを進められる面白さがあります。

例えば、上長との1on1では、型にはまった指示を出されるのではなく、手探りで悩んでいるプロセスそのものを否定せずに受け止めてもらえます。そうした対話を通じて、自分なりのマネージャー像を模索できる自由度の高さは大きな魅力ですね。

また、マネジメント業務だけでなく、スペシャリストとしての専門性が歓迎される点も魅力のひとつです。私のようにスペシャリスト出身であれば技術的な観点を交えてマネジメントを行ったり、プレイングとのバランスを柔軟に調整したりと、自身の強みを生かしたアプローチができる環境だと感じています。

—— では、一人のエンジニアとして働く環境の魅力はいかがですか?

T.H:開発ツールやAI活用の環境については、他社と比較するとまだまだ発展途上な側面もあります。しかし見方を変えれば、社内のセキュリティ部門などを巻き込みながら新しいツールやAIの導入を提案し、開発環境そのものを自ら主導して改善していける面白さがあります。

実際、最近でもMCP(Model Context Protocol)の活用検証を有志メンバーが集まって進めています。組織や開発の効率化に繋がる提案であれば、中途や若手、年次を問わず、手を挙げた分だけ挑戦させてもらえるカルチャーがありますね。

—— 日常の働きやすさやプライベートとのバランスはいかがですか。

T.H:現在子育てをしながら働いていますが、仕事と家庭のバランスを柔軟に取ることができています。保育園の送り迎えや子供の急な体調不良により勤務時間が不規則になることもありますが、充実した制度面に加え、チーム全体でフォローし合える温かいカルチャーが根付いています。

そうした周囲の支えに感謝しつつ、今度は自分がマネージャーとして、メンバーが伸び伸びと活躍できる環境を整えることで還元していきたいですね。

「ワクワクする組織」を目指して。メンバーのやりたいことを仕組みで後押しできる存在へ

—— 今後、どのようなエンジニア組織を作っていきたいですか?また、ご自身の目標をお聞かせください。

T.H:業務内容や働く環境、一緒に働く仲間も含めて、開発組織に関わる全員が「ここで働くのが面白い」「ワクワクする」と感じられる魅力的な場所にしていきたいです。

個人としての目標は、メンバー自身が関心を持つ技術や挑戦したい姿勢に一番近くで寄り添い、応援・後押しできるマネージャーになることです。必要なリソース調整や仕組みづくりを通じて、メンバーのやりたいことを実現できる環境をしっかり整えていきたいですね。

——最後に、応募を検討している求職者の方へメッセージをお願いします。

T.H:指示を待つ受け身の姿勢ではなく、技術やプロダクトに対して自発的に関心を持ち、自分からどんどん仕事を進めたい方に向いている環境だと思います。機能要件自体は企画メンバーから提示されることが多いですが、その背景を踏まえて「プロダクトをもっと良くするにはどうすべきか」を常に考え、気づいたことを発言・行動に移せる姿勢が当社では歓迎されます。

ニフティライフスタイルには、悩みながらも挑戦する姿勢を周囲が全力で後押ししてくれるカルチャーがあります。「もっとプロダクトや組織を良くしたい」という想いをお持ちの方と、ぜひ一緒に働きたいと思っています。皆様とお会いできることを、心より楽しみにしています。

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