社内AWS GameDayに参加しました!
こんにちは。
データフィード最適化サービス「DFO」の開発を担当しております kinari と申します。
2022年8月30日に、ニフティグループ内で AWS GameDay という技術イベントが開催されました。本記事では、参加する上で準備したこと・当日の流れ・GameDayから得た学びについて紹介したいと思います。
目次
社内AWS GameDayとは
AWS GameDay(障害対応ワークショップ)は、AWS上に構築されたシステムで発生する様々な障害を、チームで解決する実戦形式のAWS公式ワークショップです。
過去に他社様を交えて開催した際も弊社から数名が参加しましたが、今回はAWS様にもご協力いただき、ニフティグループ内で開催いたしました。
また今回の開催では、GameDay未経験者のスキル向上を主な目的としていたことと、チーム間での戦力差調整のため、これまでGameDayに参加した経験のある人は「手を動かさずネタバレ禁止の見守るようなポジション」での参加となりました。
今回のGameDayには弊社から8名が、全体で125名ほどのメンバーが参加し、25チームに分かれて競う大型イベントとなりました!
チームメンバー
私の参加したチームは、ニフティと弊社の合同チームとなりました。
以下チームメンバーの紹介を簡単にさせていただきます。
- nakanowai
- ニフティライフスタイル株式会社・入社10年目
- 業務ではニフティ不動産サーバサイドの開発運用とAWSマルチアカウント管理を担当
- GameDay経験者枠
- Penpen7
- ニフティ株式会社・入社2年目
- 業務ではニフティニュースのバックエンドおよびフロントエンド開発を担当
- AWS Solution Architect Associate(SAA)保持者
- 5-21maimai
- ニフティライフスタイル株式会社・入社7年目
- ニフティ不動産のスマホアプリ開発を担当
- 普段の業務ではアプリ開発が多いため、AWSに関わる機会はあまりない
- hideki-okawa
- ニフティライフスタイル株式会社・入社4年目
- DFOのバックエンド開発を担当
- AWS SAA保持者
- kinari321 (私)
- ニフティライフスタイル株式会社・入社1年目
- hideki-okawaと同じく、DFOのバックエンド開発を担当
- AWSに関してはほぼ初学者レベル
結果
最終結果は、8位/25チームでした!
悪くない結果ではありますが、前半に最高順位2位まで昇り詰めたので、もう少し後半に点数を伸ばしきりたかったところです!

事前準備
合同チームということもあり、お互いの自己紹介・技術領域の共有も兼ねて、以下の流れで事前に作戦会議を行いました。
- 自己紹介ならびにAWSの経験度合いを共有
- GameDayについての認識合わせ
- 当日の流れを確認
- AWSのどんなサービスが使われそうか予想
加えて、私はAWS初学者ということもあったため、作戦会議で名前に上がったサービスを当日までに予習して準備しておきました。
出来るだけ座学形式のものよりもハンズオン形式のもので実際に手を動かすことを意識して、以下の内容を学習しました。
- AWS Solution Architect Associate で出題されるサービスの概要の把握
- AWS Hands-on for Beginners Security #1 アカウント作成後すぐやるセキュリティ対策 | AWS Webinar
- AWS Hands-on for Beginners Serverless #1 サーバーレスアーキテクチャで翻訳 Web API を構築する | AWS Webinar
- X-Ray についての調査し、サンプルアプリケーションを起動してみる
もちろん予測したサービスが必ずしも当たっていた訳ではありませんが、準備した結果チームに貢献できたと感じています。
GameDay当日
大会当日は下記のようなタイムテーブルで行われました。
※ ネタバレ禁止のため詳細は割愛

他のチームはほぼリモートでの参加でしたが、自分達のチームは感染対策を十分行いつつ、オフラインで集まり参加をしました。
さまざまなツールで監視を行い、次々に起こる障害にチーム力を合わせて立ち向かいました。 非常に楽しく進めることができ、あっという間に4時間が過ぎました!
ここからは当日を振り返ってみての良かったこと並びに反省点です。
良かったこと
- 役割分担ができた。
- 当日は誰がどこを担当するのか、最初に相談して決められたことでその後の作業がスムーズに行えました。
- ドキュメントを全員で読むことで認識の齟齬を無くした。
- 1つの大きな画面で配られたドキュメントを読み込み、どこで何をすればいいのか、何をすれば点数に繋がるのかを確認しました。
- チーム内で少なからず実力差があった自分にとっては、とてもありがたかったです。
- 事前学習が役に立った。
- 参加するまではチームの方々の足を引っ張るのではないかと不安になっていましたが、当日はハンズオンで学んだ内容を他のメンバーに教えることができたり、少なからずお役に立てたのではないかと思っています。
反省点
- 障害の仮説を立て、原因の切り分けができれば良かった。
- 少し抽象的な話ですが、障害が起こった際、自分達はどこに原因がありそうか検討をつける前に、ただひたすらに色々なところを見ていました。
- 結果的にそもそもの原因を見失ってしまうことがあったため、時間ロスにつながってしまいました。
- 従って、闇雲にログを見る前に、まず障害の仮説をたて、それを1つ1つ検証していければ、目的を見失わずに済んだのかなと思います。
- 少し抽象的な話ですが、障害が起こった際、自分達はどこに原因がありそうか検討をつける前に、ただひたすらに色々なところを見ていました。
- 監視の自動化ができれば良かった。
- 一度原因がわかった障害に対しては、通知の自動化をしようと実践してみましたが、時間が足りず間に合いませんでした。
- これがもし出来ていれば、新しい障害に充てられる時間を増やせたと思います。
GameDayに参加してみて
非常に良い経験になったと思っています。
イベント自体もすごく楽しかったですし、GameDayを通して知識・技術力の向上のみならず、学んだ内容を実務でも活かせております。
具体的には、以下が挙げられます。
- AWSコンソール画面の感覚が掴めた。
- 普段自分のチームではAWSリソースをTerraformで管理しているため、そこまで頻繁にコンソール画面を見にいくことがありませんでした。
- ただ、事前学習を含めてコンソール画面を沢山触りまくったことで、大体どの辺を見ればどんな情報が載っていそうか、感覚が掴めるようになりました。
- AWSが好きになった。
- 当日に初めて触ったサービスもそうですが、事前学習を通して、業務では触れる機会のなかったCloudTrail・DynamoDB・X-Rayなどの知見も得ることができました。
- 自分の知らなかった分野の知識向上ができるとともに、その奥深さや進化の速さが面白いなと感じるようになりました。
- 既存システムの改善に繋げることができた。
- GameDayがきっかけとなり、自発的に色々な監視・通知の方法に興味を持って調べるようになりました。
- 結果的に、既存システムへ新たに、Amazon CloudWatch + Amazon SNS + AWS Chatbot でSlackへと通知を投げることができ、サービス品質の向上へとつなげることができました。
メンバーの感想
今回、AWS GameDay初参加だったチームメンバーの方にも感想をいただきました!
- Penpen7
ワークショップでAWSのサービスの細かい部分の理解が深まったのが良かったなと思っています。
CloudWatchなど監視サービスを活用できるよう勉強していきたいです。
- 5-21maimai
AWSの各サービスをコンソールで実際に触ってみることで、AWSに対する苦手意識が少し無くなりました。今回の経験を活かして自分のサービスでの障害対応でも慌てずにできるようになりたいです。
- hideki-okawa
AWS問わず障害が発生した際の解決プロセスを学べる良い機会でした。
また、AWSのサービスに関する知識だけが合っても触ってみないとわからないことが多かったので、
今後AWSの学習をする際は触ってみることを大切にしていきたいです。
最後に
今回、AWS GameDayの参加を通して、実際に復旧する体験・システムの耐障害性の大切さを実感できるいい機会でした。
また既存システムの理解だけでなく、復旧の自動化にも興味を持ち、知見を広げることができました。
運営してくださったニフティグループの方々、AWS様、チームメンバーの方々本当にありがとうございました!(ニフティの開催報告ブログもぜひご覧ください!)
ニフティライフスタイルでは、AWSをフル活用して開発をしており、もし興味を持ってくださった方はご連絡いただけると幸いです!
最後までお読み頂きありがとうございました!🙏
掲載内容は、記事執筆時点の情報をもとにしています。